音楽出版ジュンアンドケイ

Menu

音楽出版ジュンアンドケイ

Close

BLOG

夕凪のとき

2013.12.10更新

浅川マキさんが亡くなられてもう4年近くが経とうとしています。

亡くなる数日前、弊社の会議室でリリース予定のDVDのチェックを熱心にされている様子をついこの間のように思い出します。

ここ数年は浅川マキの歌をカバーしたいという楽曲使用のオファーを多く頂きます。

生前の浅川さんはどんな方でも、どの曲でも自身以外で歌われることを好んでおらず、オファーを頂いても実現することはありませんでした。
ご自身で生んだ歌をどう表現し伝えるかは、浅川さんご自身でないと出来ない事だと考えてらっしゃったからだろうと思います。
その気持ちを重々承知したうえで、楽曲を預かる私どもとしては名曲の数々をどう残していこうか・・と考えております。
その為には、やはり歌い繋げていくこと。
浅川さんの曲に共感し、思い入れがあり、同じステージに立ち伝えていくアーティストへ、またその曲がアーティストの声や思いで表現されることで、カバーという概念を超えて新たな既存曲として生まれる。それがリスナーに届き時代を超えて歌い継がれていきますように。
少しずつ、楽曲カバーの依頼にお応えしていくようになりました。

先日「夕凪のとき」のカバーをしたいというリクエストがシンガーソングライターの浜田真理子さんより頂きました。

島根県在住で映画やテレビドキュメンタリーの音楽も数多く手掛け、ピアノ弾き語りのシンガーソングライターです。

タイミングよくLIVEを拝見することが出来ました。

誰かのドリンクが喉を通る音が聞こえたくらい静かな会場ですが決して冷たくはないんです。あえて音数を間引いたような聴き心地のいいピアノと澄んだ優しい声。歌にある女性の心情が妙に共感してしまいました。聞き入ってしまいます。
もちろん「夕凪のとき」も彼女のクオリティで、改めていい曲だなあと感じることが出来ました。
もうすっかり浜田さんのファンですし、「夕凪のとき」を初めて聴いた会場の方にも何かを残せたのではないかと思います。

こうやって少しずつ歌い継がれていく、長く愛され名曲となって残っていく。そうあってほしいと思っています。

※LIVE会場のHPより添付しています

使用・お問い合わせ